以前、
『 演奏家はアスリート 』
と言った方がいました。
それを聞いた時、なるほどそうかもしれないな、
と感じたことを記憶しています。
一般の方は" 何それ? "と思うでしょう。
簡単に言いますと、
演奏家も、アスリートも、身体のどこかに負担を強いられていると言うことです。
バイオリニストは、首を左に傾けて楽器を支えている為、首を痛めている方を多くみられます。
ピアニストは、長時間座っている為に腰に負担が掛かります。
さて、どうしたものか?
痛みに耐え練習するか?
これは、現実的ではないのでお勧めしません。
私の考えですが、楽器の習得には、
○楽器を使った練習
○楽器を持たない練習( すなわち適度な運動 )
この2つを、1つと考え練習すると言うことです。私は、外を走ったり、自彊術( 戦前からある健康体操 )をよくします。
たまに、走るの面倒くさいと思うこともありますが、これもバイオリンの練習の一環と考え、外に出ます。
初心者の方は、10分練習したら少し休んで首や肩を回したり、ピアノの練習で長時間座っていたら、腰を伸ばしたり、ストレッチをするなど工夫をするといいですね。
以前、私の師匠から
「 1時間の練習とは45分弾いて15分休みなさい 」
と言われたことがあります。
若かった私は、" そんなの緩すぎる!"なんて思ったものです。
しかし、彼は97歳まで現役で公開演奏をしたのです。
今では、" なるほど!"と思い、生徒にも、
「 適度に休んで練習して下さい!」と言うことにしています。
ちなみに、私の目標は、97歳を越えて公開演奏することです。それまでは、練習with適度な運動を続けたいと思っています。
皆さまも、頑張らない練習を心がけてみてください。